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2010-10-30

『時をかける少女』(2010)はリメイクじゃなくて続編!

こんばんは、ロッカリアです。
まず最初に皆さんにお礼を。
こんなオッサンのために、沢山のコメントを頂いて、かなり感激しております。
これからも、何とか頑張ってブログを盛り上げ、続けて行きたいと考えております。
本当にありがとうございました。

さて、50歳最初に見た作品です。
筒井康隆原作の『時をかける少女』の何度目かの映画化か……、と思っていたらとんでもない。
これはリメイクでもなんでもない、れっきとした後日談、つまり続編ではないか。
しかも、大林監督の83年版に引けを取らない、近年見た邦画の中ではベストと言える、いや、むしろ大好きな作品と言った方がいい。
ただ違和感もある。
83年版はご存知大林監督の尾道三部作の内のひとつ。つまりその後日談なら舞台も当然尾道じゃないのか……。
しかし舞台は、過去も現在も東京だ。
でも、よく考えたら、その昔原作を読んだ時、そしてNHK少年ドラマシリーズとして「タイム・トラベラー」を見た時も、尾道は全く関係なかった。
むしろ83年版が異色、と言うよりあまりにもインパクトが強かったんだと言えよう。

img146-1.jpg


ヒロインは、83年版で原田知世が演じた芳山和子(今回は安田成美!)の娘、芳山あかり。(仲里依紗)
83年版で消されたはずの記憶の片隅に、タイムリープを可能にする新薬の開発を導く力が宿っていた。
深町に伝えたい事を、その新薬を使って、あの日へ帰ろうとした時、交通事故に……。
だが、その意思は娘のあかりに受け継がれ、あかりは1972年の4月の理科室に行こうとしたが、年代を間違えて1974年の2月へとタイムリープしてしまう。
これ以上のストーリーの説明は、未見の人の興味を損なってしまうので言わないが、見所を少々。

1974年に辿り着いたあかりは、中尾明慶が演じる溝呂木涼太と同棲生活に入るが、この涼太、大学のサークルで自主制作の映画を監督している。
そして、この涼太の部屋が、映画マニアにはたまりません!
レッドフォード、ブルース・リー、『2001年宇宙の旅』のポスターに始まり、『ヤング・フランケンシュタイン』『地球の頂上の島』『最後の猿の惑星』等のチラシが、所狭しと飾られているのだ。
しかも、僕らが青春時代をすごした1974年と言う時代が、実に生き生きと描写されていて、かなりノスタルジックな気分に浸れる!
おまけに、あかりは高校生時代の自分の母親と対面する事になるが、この和子の高校時代を演じている女の子(石橋杏奈)は、僕がこの頃TV画面を見ながら憧れた斉藤とも子に激似だった……。(ああ、淡い恋心が蘇る…)
いい映画には必ず絶妙な複線がある。この映画も例外ではない。

最初、ラストは意外にあっさりした感があった。
もう少し余韻なり、感傷的に描いても良かったんじゃないかと。
だが違った。
後になればなるほど、あの言葉が強く心に響いてきた。

「記憶は消えても、その約束だけは心で憶えているわ……」

ご同輩、この映画は超おススメですよ。
若い頃には自分が歳を取っても、絶対言わないと思っていた言葉がある。
でも、50歳になった今、あえて言ってみたいと思う。
「ああ、昔は良かった。青春時代は宝物だ!」

この映画、泣ける……。

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2010-10-27

今日が50歳の誕生日、節目なので少しお付き合いを…

こんばんは、ロッカリアです。
本日、ついにこの日を迎えてしまいました……。
実はこのブログ、50歳になったら止めようと、開始時に決めていました。
ブログをアップするのにも、かなりの労力と時間を要し、文章は下手、その上に落書きにまで、手を出して、自分でも一体何を考えているのやら、と。
映画のレビューなら僕より遥か、洞察力があり文章も上手なブロガーの人も沢山おられるし、それ以前に双葉十三郎氏と言う名解説者が残した本を読めば、僕みたいな素人の解説を読む無駄な時間も省けるワケだ。

以前、【ブログDEロードショー】の『ゴッドファーザー』の余談として、この映画が劇場で見た初めての洋画で、その時のエピソードを以前運営していたブログから再アップさせてもらいました。
今回も、そのブログから、僕がいかにしてこんな50歳、つまり理想とはまるで違う大人になってしまったのか、ロッカリアと言うオッサンのルーツを紹介します。
記事自体は、もう何年も前に書いた物ですが、そのまま掲載します。
お暇な人がいましたら、少しだけお付き合い下さい。
ここで紹介する映画、『チャップリンの独裁者』は、『ゴッドファーザー』の次に劇場で見た(勿論リバイバル)第二弾と言う事になります。
時は1973年から74年の話。
そこまでタイムスリップします……。





DSCF0024-1.jpg

中学1年の2学期にボクは転校した。転校先の学校で一番最初に仲良くなったのが、N.Sと言う奴だった。
ボク達二人の共通点は、漫画化志望であった。(実際この頃、少年ジャンプの手塚賞を真剣に狙っていた)
だがこのN.Sと言う奴かなりの不良で、しかも一匹狼タイプ、あまり友達がいなかった。(これは後日わかった)
よくボクを自分の家に招いて、マンガの話をしたりして遊んだ。何故かこいつとは気が合った。そして、この不良と仲良くなったおかげかどうかは知らないが、転校して(過去2回あり)初めてケンカのない穏やかな日々を送る事が出来た。とにかくこのN.Sは、他の不良からもやばい奴、と距離を置かれていた。(これも後日判明…)
そのN.Sの家である日マンガ談議(どんな談議?)をしていると突然、
「よし、今からなら5時の上映に間に合うな。映画行こうぜ!」 と言う。
「何の映画?」
「チャップリンの独裁者!」
「ふ~ん、別に良いけど…、お金が…」(この頃映画に関してはかなり消極的。なにせ、あのゴッドファ…)
「お金なら…」と言うとN.Sはおもむろに押入れを開けるとゴソゴソした。
そして、「よし、映画おごる。晩飯もな」 お、おごる? た、ただ?晩御飯付き?
「オッケー!」(元気…)

その頃は、リバイバル上映と言って、(名画座とは上映趣旨が少し違う)人気のある映画は年月を経て、何回となく上映を繰り替えいていた。入場料も結構したと思う。(後で思うと、押入れゴソゴソは、親の金をくすねていたのね。ま、ボクも100円位ならあるけど…)

近鉄布施駅までチャリンコで行くとN.Sは、「晩飯だ」と言って、寿司の折り詰め(鉄火巻き)を二人分買った。(回転寿司のない時代に、なんと元祖回転寿司の、がんこ寿司で買ったのだ。値段はいったい?…)
映画館の中で、上映前に食べるお寿司はムチャクチャ美味しかった。コーラも。

映画が始まった。ボクの記憶では、モノクロ映画を劇場で見たのは、これが最初で最後だ。
スクリーン狭しとおどけて見せるチャップリン(まだチャーリーと言う言い方も知らなかった)は最高に可笑しかった。

DSCF0021-1.jpg


オープニング、不発のミサイルがチャップリンの逃げる方へと追いかけてくる。まるでドリフのコントである。(こっちの方が古いです)
独裁者のヒンケルが地球儀をもてあそぶシーン。(今でこそ意味が解る)

DSCF0022-1.jpg


列車を待っているヒンケルの前を行ったり来たりするシーンなど、本当に面白かった。
そして終盤、映画史に残るあのラストシーンが始まった。

もちろん中1のボクにはピンとこなかったが、チャップリンって、笑いだけじゃない何かを持っているんだと、この時感じた。(本と、すごい人です)

DSCF0023-1.jpg


それからも二人はしょっちゅう遊んだ。
マンガも見せ合い、批評しあったが、あいつの絵の方が遥かに上手かった……。
やがて時が経ち、3学期の終わりごろ、N.Sは突然こう言った。
「オレ、転校する事になったから、お前とはもう遊べない。」
「……」
「でも、マンガは描き続けるから、お前も続けろよ。そしていつかデビューしようぜ」
「ああ、分かった」そして最後に、あいつはこう言った。
「オレ、向こうの中学行ったら、番長になる。絶対に!」
「お前なら、なれるよ」本気でそう思った。

そしてN・Sは、転校して行った。
桜舞う、ちょうど今頃だった。(←3月頃に書いたんですね,この記事)

追記

今にして思うと、お母さんと二人暮らしだったし、兄弟もいなかったあいつとボクは、どこか似たもの同士だったのだ。




この記事を読み返して、この歳になって何故恥をさらしながらもブログに落書きをアップするようになったのか?と言う自問自答に、潜在意識下で少なからずとも、こう言った過去の出来事が影響しているのかなぁ、などと思いに耽る。
基本的に絵が好きだ、と言う事がベースにあるのは間違いない。
敬愛するニーチェの言葉に、「夢に責任を持て……」と言うのがある。
高校の時に、ゲーテを呼んだ勢いでニーチェにも手を伸ばしたが、彼の言語操縦を全く理解できなかったが、最近彼の言葉を超訳した本がベストセラーになって思い出した。
勿論、今からマンガ家になろうとは考えていないし、才能もない事も理解している。
ただ、やっぱり何処かで絵、と言うものに関っていたいのかも知れない。


このブログは、映画と言うものを通して、読んで貰った人の心の片隅に、ほんの少しの幸せと、ほんの少しの希望が抱けるようなブログにしたい、と言う気持ち(願い)で立ち上げた。
僕はバカだから、時々とんでもない、かけ離れた記事も書いてしまうが、こんな僕にしか書けない記事もあるだろう。
このお粗末なブログに立ち寄っては、温かいコメントや励ましのコメント(時には叱咤激励も)を書いてくれる友人(自分で思っているだけだろうけど)も出来た。
このブログを立ち上げた意味に責任を取るためにも、もう少し、頑張れる所までやってみようと、最近考え直しました。
今まで応援して頂いたみなさん、本当にありがとうございました。
そして、50歳になったロッカリアの、今後も宜しくお願いします!




2010-10-26

『恋するベーカリー』、不思議なタイトルだ…

↓キモイ絵だけど、実写はもっとキモイのだ!
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こんばんは、ロッカリアです。
離婚したジェーン(メリル・ストリープ)とジェイク(アレック・ボールドウィン)は子供の卒業式やパーティ等で度々顔を合わせる。
ジェイクはラテン系の若い女と生意気な子供と暮らしていたが、ジェーンは十年以上も一人ぼっち。
その上、同居していた子供も成長して家を出て行く。
寂しい……。
そんな気持ちの隙間に、別れた夫ジェイクは猛チャージをかけて、なんと、離婚した妻と夫が十数年ぶりにベッドイン……。
元の旦那と不倫関係に悩むジェーンの前に、家の内装のリフォームを依頼しているアダム(スティーヴ・マーティン)が現われて、話は少々複雑な方向へと進んで行く……。

ハッキリとしたコメディ要素の映画じゃないけれど、笑わせてくれるし、泣けるシーンも。
選択を迫られたジェーンはだが、ラストは大人らしいと言うか、少し切ないエンディングに……。

タイトルを簡単に言うと『恋するパン屋』って事だが、なんとも不思議な感じがするなぁ。パン屋、と言う人が恋をするのか、パン屋と言う店自体が、恋をするのか(そんなバカな…)、つまらない事を考えてしまう。
タイトルに有るように、パンが全面的に出て来る、と言う事も無くて、思ったより控え目なので、ベーカリーと言うキーワードの方へ思いを寄せると少し物足りないかもね。
ただ、見終わった後には、チョコ・クロワッサンを食べたくなるのは必至だ。

2010-10-24

『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』

img142-2_20101024212141.jpg

こんばんは、ロッカリアです。
コメント欄に、「だんだんへたになる」と書き込まれました。その名無しの権兵衛さんに対する僕の回答はこうだ!
「確かに……」(なんだ、自覚症状はあるのね…)

さて、去年、全米公開時に大ヒットしたコメディ映画を見ました。
結婚を二日後に控えた花婿とその親友3人が、独身最後をラスベガスで楽しもうと出かけたのはいいが、飲み過ぎて次の朝目が覚めると、大変な事になっている。

1.何故かトイレにトラがいる。
2.赤ちゃんがいる
3.歯科医の歯が抜けている
4.その歯科医は何故か結婚指輪をはめている
5.ニワトリもいる
6.部屋は壊滅状態
7.乗ってきた車はパトカーに変わっている
8.手首には病院で付けられたタグがある
9.そして、花婿のダグの姿が消えている…



これは、コメディだが、同時に今上げた9個の謎を解いて行くミステリー要素が、この映画の大ヒットに繋がったと思う。
しかも、彼らがホテルを出て行くあたりに、何気にダグの行方を突き止めるヒントが隠されている。
結婚式と言うタイムリミットが設定されているのも、スリルが伝わってきていいと思う。
全世界で約450億円と言う興行成績はダテじゃない。
コメディ映画と言うジャンルにも、細分化の波が来ている。
これが日本未公開の危機だったなんて……。
続編も制作が決まっているようです。








2010-10-21

『ジェニファーズ・ボディ』って、ミーガン・フォックスのボディ自慢ってこと?

タイトルコールージェニファーズ・ボディ1
こんばんは、ロッカリアです。

プロローグの鑑別所(或いは精神病院)でのシーンは、アマンダがいきなり暴力的な登場なので、てっきり悪魔(最初はヴァンパイアかと思ったけど)対人間の徹底抗戦かなと思いきや、この暴力的なアマンダの性格の意味はラストの方でしか明かされないし、理由もそこまで分からない。

学園モノ風で始まったホラー映画、おっ、『キャリー』みたいな感じになるのか!と期待していたが、
「は~い、ナプキン。元気?」
「ええ、タンポン」と言う会話の時点で、少しだけ後半に繋がる複線になる会話だとしても、ん~、あんまりインテリジェンスを感じさせる映画ではなさそう、と言う感は当たってしまった。
普通の女子高生だったミーガンは、インディーズ・バンドの車に乗せられて何処かへ連れて行かれた所から何かに取り付かれたように男の身体を求めるようになる。
それと同時に殺人事件が連続して起こるが、勿論犯人はミーガンである。
彼女が何故そうなってしまったのか、(僕は最初からミーガンが何かに取り憑かれているように見えた。そう、『シャイニング』のJ・ニコルソンのように…)これも後半分かり、その復讐にアマンダが行くラストも、少し動機が弱いように、もしくは描写が弱いように感じた。

何がいけないのか?理由は二つ。
一つは、工夫が足りない。
盆百とあるホラー映画と変わりが無い。
サム・ライミが『スペル』で見せたように、気持ち悪さを通り越して、コメディ要素は無いのに笑える、と言ったプラスαが欲しい所だ。
もう一つは、血が足りなくなったミーガンをもっと醜くさせるなど、モンスター、ヴァンパイア、悪魔と言った異形への恐怖を描くなら、彼等(彼女等)にはアイデンティティが不可欠だ。
悪魔化したミーガンも、ただ人間を喰っているだけで、これじゃゾンビと変わらない。
アイデンティティのないホラー映画はただの気色悪い映画だと言えないだろうか。
タイトルの意味もよく分かんねや。

もう少しミーガンのセクシー度をサービスしてもらえたら、★がもう一つ増えたんだけどなぁ……。


2010-10-16

『ラ・ジュテ』 超強力な紙芝居!

こんばんは、ロッカリアです。
たった29分の映画、しかもモノクロ、しかもスチール写真だけ……。
なのにこの映画、とんでもない内容と影響力を持っている作品でした。
例えば『ブレードランナー』で、レイチェルが持っていた一枚の写真。これを見ていると一瞬写真が動いて、「おおっ」と、リドリー・スコットやるな~、と思っていたら、この映画でシチュエーション違いで同じシーンがあった……。
未来人と称する人間の登場シーン。
ん?どっかで見たな、と思ったら、ビートルズの「ウィズ・ザ・ビートルズ」にクイーンの「セカンド」のLPジャケットで見た。
追ってくる暗殺者や舞台設定はリュック・ベッソンの『最後の戦い』だし、ほとんどリメイクと言って差し支えないだろう『12モンキーズ』に到ってはラスト・シーンをそのまま運用だ。

 img138-1_20101016003006.jpg 

第三次世界大戦後のパリが舞台だが、SFらしいギミックは全くと言っていいほど無い。
廃墟としたパリの街並みも、第二次大戦の時の写真だし、タイムスリップの装置なんてのは安眠マスクに線をつないだだけに見える。
だが、SFに一番大事なものがこの映画にはある。
そえはセンス・オブ・ワンダー、不思議な感覚だ。
しかも、このナレーションは、最近の小説でよく用いられている技法に先駆けているかのような語り方だ。
視点は主人公に限りなく近づきながらも、俯瞰(ふかん)している。つまり、主人公に一番感情が近いのに客観的に絵を説明している、と言う事。
しかも、個人的な事だが、昔見ていて今も強烈に記憶に残っているNHK少年ドラマ・シリーズの数々の名作も連想する。
このシリーズも、ほとんどSFらしいギミックが無いのにもかかわらず、見ている人間のイマジネーションに訴えていた。
つまり、この映画を見て面白くない、と思った人は、自己の想像力を疑った方がいいかもよ?
今回はヒッチ先生の採点表はお休みさせて頂きます。


2010-10-12

『死刑台のエレベーター』のサントラ盤を買いました。

こんばんは、ロッカリアです。
マイルス・デイビスが音楽を担当した、今からでは考えられないようなサウンドトラックの完全版買いました。

死刑台のエレベーター


ヌーベルバーグの恋人と言われたジャンヌ・モローがジャケットを飾ります。
この映画はルイ・マル監督のデビュー作としても有名ですが、音楽的にもかなり有名な作品になっています。
と言うのも、マイルス・デイビスが仕上がったフィルムの上映に合わせて、即興で音楽を場面々に乗せていったと言うエピソードがあるからです。
しかし、完璧主義者のマイルスが、実際にはそんな事をするはずもなく、入念な準備をしていた、と言うのが後に証言で分かって来ます。
だからと言って、その演奏自体の魅力は何ら変わる事が無い名演です。
ルイ・マル監督も、手持ちのカメラ撮影や光と影の使い方で登場人物の不安定な心理状態を演出あたりは、当時25歳と言う年齢からは信じられません。
有名な映画なので見た人も多いと思いますが、もし未見の人がいたなら、この作品は見ておいた方がいいでしょう。
邦画によるリメイクも話題になっているので、このサントラ盤はタイムリーな買い物だと思ってます!(¥1100は安い!)
ちなみに、邦画のロードショーに合わせて、ニュープリント版が公開されているので、劇場大スクリーンで観ることも出来ますよ。

(公式サイトへリンクを貼っておきます。↓の画像をクリックして下さい)
死刑台のエレベーター1



2010-10-10

『ナイト&デイ』を観て来ました。

ナイト&デイこんばんは、ロッカリアです。
全米公開時はポスターに、主役の二人が映っていなかった為に、興行成績が振るわなかった……と言われたこの映画、コメディ・テイストのアクションが見ていて楽しい作品に仕上がっていました。

空港ロビーで偶然、二度もぶつかったキャメロン・ディアスとトム・クルーズだったが、トムは計画的だった。
そうとも知らずに、飛行機の中ではトムに夢中になる。だが、トイレから出て来たキャメロンが目撃したのは、トムに殺された死体の山。おまけにパイロットまで……。
ハラハラドキドキのアクションがここから幕を開けるが、どのシーンを取ってもコメディ・タッチの演出なので肩が凝らない。
二人が(と言ってもトムが、が正解)探すサイモンと未来のエナジーを求めて、ボストン、ニューヨーク、オーストリア、スペイン、アルプス山脈と観光旅行のように展開するが、編集が良く疲れない。
特に、トムが隠れ家としている南国の島では、キャメロンのビキニ姿が!
『ミッション・インポッシブル』のセルフ・パロディのようなシーンもあり、トムのファンも楽しめるし、キャメロンのコメディアンヌぶりも健在で、以前共演した『バニラ・スカイ』のシリアスなドラマとは180度違う、家族で見ても楽しいアクション映画で好感が持てる。
ただ一言苦言を吐いておくならば、ここでも特殊撮影は特殊過ぎる、と言う事。
つまり、感心するシーンもあるが、明らかに???と言うシーンもあるのが気になる。
カーチェイスは中々の迫力があったよ。
ヒッチ先生はこの映画どう見られたんでしょうか……。

ヒッチ先生の採点表ピンク3つ星-影付き

「わしの作品にも合成画面が目立つが、それは時代的な問題じゃった。だが、ある意味、今も昔も合成は時代的な問題になっているのう…」



2010-10-04

『アマデウス』 第13回 【ブログDEロードショー】

こんばんは、ロッカリアです。

この映画の一般的な評価。
「宮廷作曲家アントニオ・サリエリが嫉妬からモーツァルトを破滅させる話」と言うのだが……。
実は今回この映画を見るまで、僕もこの程度の認識だった。ところが……、50歳を前に観たこの映画。
その様に見えて来なかった。

さて困った……。

映画を見出してすぐにそんな感情が沸き起こった。
冷静に考えれば考えるほど頭を悩ます。
まず、明らかに痴呆扱いされた老人サリエリが、オープニングで自殺未遂……。
やがて精神病院に入れられたサリエリの元に、「懺悔をなさい」と神父が登場。サリエリはモーツァルトを殺した、と告白……。
これらは史実とは全く異なる。広く一般的にモーツァルトの死は病死、と言うのが定説で、サリエリ自身もモーツァルトを殺すほどの殺意を抱いていたなどと言う事は文献からも逸脱している。
この映画はミステリーなんだから、大前提の下にモーツァルト暗殺、音楽で言うところの主旋律が必要だ、と言う感じか?
いや違う。
進んでいくうちに、ミステリー色は徐々に薄れて行く。それどころか、父親の亡霊を恐れている。モーツァルトの精神も、悪妻コンスタンツェと薬によって破錠して行く。
明らかに狂っているサリエリが神父に語る、モーツァルトに関する数々のエピソードと、自ら神と対等する思いと敵対心。(明らかに狂っていると僕が言うのには根拠があって、宮廷楽長時代と目の動き黒目の位置が違う。これは巧みな演技力による演出だと思うからだ)
これらは一体何のために語られているのか?
この映画の到達点とは一体何なのか?到達点……。

imgアマデス-1

(落書きに少し時間がかかりアップ遅くなりました。修行中ではありますが、
【ブログDEロードショー】には掲載したかったので…)


共同墓穴に捨てられたり、レクイエム作曲途中で病に伏せたりなどは史実通り。なのに、肝心な事を触れていない。「モーツァルトは毒殺された!?」と言う根拠になった、彼自身が妻に言った「毒を盛られた……」と言うエピソードは、何故か描かれてない。
もう一度言おう。
この映画の到達点とは?
ラスト近く、モーツァルトが共同墓穴に、数多くの他の死体と一緒に無造作に捨てられる、そう、まさにそんな感じのシーンで確信した。
この映画は、モーツァルトの生涯を描いたのでもなければ、サリエリの生涯を描いたのでもない。
まして暗殺にスポットライトを当てたミステリーでも無かった。
サリエリを通して語られたこの映画は、モーツァルトの音楽こそは、神が創られた音楽なのだ、と言う事、つまりモーツァルトの音楽は神の音楽、と言う事を原作者のピーター・シェーファーは言いたかったのではないか。
いくら史実に基づいたとは言え、墓地のシーンは、音楽さえ残れば、人間はもう不要……と言うように見える。
歳を取り、まともな見方が出来なくなった、と言われても仕方が無いが、僕にはこれこそが、この映画の到達点じゃないのかと思った。

ヒッチ先生の採点表ピンク3-1
「映画と言うものは、どれだけ巧妙に観客を騙す事が出来るのか?と言う一面がある。この映画はそれに成功しておるようじゃ」


今回この映画に付き合って頂いた皆さんに、心より感謝しています。
ありがとうございました。


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